だいちくんに生きてほしい~願いがつないだご縁~

大切なこと

前回のブログで、
『猫やとらじ』さんへの贈りもの作品のお話をしました。

今回は、この作品のオーダーをくださったりかさんとの、
忘れられない出会いについて書かせてください。
そのご縁をつないでくれた、ある特別なネコちゃんのお話です。

その頃わが家には新しい家族を迎えていました。
キジトラの男の子てん(写真左)です。

たまとお別れしてひとりぼっちになってしまったはな(写真右)のお友だちを探しに
保護猫の譲渡会に出かけたときに出会いました。

FIPという恐ろしい病気と闘うだいちくん

ある朝見ていたスマホの画面に、わが家のてんにそっくりな、
かわいいキジトラさんが出てきました。

この子の名前はだいちくん

本当にてんにそっくりで、反射的に記事を開いてしまいました。

それはクラウドファンディングのお願いでした。

そこには、FIPという恐ろしい難病に襲われただいちくんのこれまでの経緯が
こと細かに記されていました。
状況が手に取るようにわかったし、すぐそこにだいちくんが見えるようでした。

何より心を打たれたのは、だいちくんへのまっすぐな愛情。
なんとか助けたいというママさんの必死な願いが
まるで直接聞こえてくるようで…… 涙が止まりませんでした。

てんにそっくりで年齢も近いだいちくんに起こっていることはとても他人事とは思えず、
いてもたってもいられない気持ちになりました。

その日からはもう、毎日毎日、

絶対に生きてほしい!
治療を乗り越えて元気になってほしい!

という想いで頭がいっぱいでした。

だいちくんママとの出会い

だいちくんのママさんとは、
クラウドファンディングの記事を見つけた直後から
インスタグラムでつながることができました。

ただでさえだいちくんへの投薬と支援者の方々へのお礼のご連絡でお忙しかったでしょうに、
私が投稿していたグラスサンドアート作品も見てくださり、
心あたたまるうれしいメッセージをいただいたことを今でもよく覚えています。

個人的にメッセージをやりとりをする機会も増え、そのたびに
すぐそばにいるてんだいちくんを重ねていました。

実際にできるご支援はほんのわずかでも、
せめて、ひとりでも多くの方にだいちくんのことを知ってもらうために
何かをしたい!

やったことのなかったインスタグラムのストーリーズを、
娘に教えてもらいながら初めて作ったのはこの時でした。

それまであまり馴染みがなかったクラウドファンディングのサイトを
1日に何回もチェックしてしまいましたが、

同じようにだいちくんのことを応援したい気持ちの人たちの想いが積み重なって
少しずつ目標金額に近づいていっていることが、
いつしか私にとっても励みになっていました。

そして・・・

初めてだいちくんの記事を見つけた日から約1か月後、
クラウドファンディングの終了まで数日を残した時点で、

目標額を達成しました!

あの時のなんとも言えないうれしい気持ちは今でも忘れられません。

だいちくんが出会いのキューピッド

だいちくんのクラウドファンディングが成功した直後に
ママさんから、たくさんの「ありがとう」と一緒にうれしいお話をいただきました。

だいちくんの応援をしてきた方は本当にたくさんいらっしゃいましたが、
そのうちのおひとりが私のグラスサンドアートを見てくださっていたとのこと。

りぅくんママさんっていう方なんですが、とってもいい人なんです!
近々連絡が入ると思うので、ぜひお話してみてください。」

こんなうれしいメッセージと一緒にりぅくんママさんをご紹介してくれました。

りぅくんもキジトラくんでした。
だからりぅくんママさんも、私と同じようにだいちくんをわが子と重ねていたのです。

まるでもともとお知り合いだったような感覚でした。

ご連絡いただいたとき、はじめましてとは思えないくらい話がはずんで、
だいちくんのクラウドファンディング達成の喜びを分かち合いました。

投薬期間を終えてだいちくんが寛解したときも、
本当にうれしくて、一緒に心の底から喜びました。

ここまで読んでくださった方は、もうお気づきかもしれませんね。

そう、このりぅくんママこそ、りかさんだったのです。

りかさんとの出会いのキューピットはだいちくんだったのです。

ある日たまたまだいちくんのことを知って、そして応援することがなければ、
りかさんとお知り合いになることもありませんでした。

りかさんとのご縁を作ってくださっただいちくんママさんには
心からの感謝でいっぱいです。

本当にありがとうございました。

だいちくんとママさんとの出会い
りかさんとの出会い

この出会いがあったからこそ、
今も私は、大切な人のために心を込めて作品を作ることができています。

想いがつないでくれたご縁を、これからもずっとずっと
大切に育てていきたいと思います。

hanatama ~はなたま~ 圭子

あの時FIP寛解しただいちくんですが、
今、FIPによる二次性の水頭症が原因で歩くことが難しくなっています。
でも、ママさんはじめご家族みんなに支えられながら毎日一生懸命がんばっています。
私は信じています――だいちくんは、きっとまた歩けるようになるって。
ここまで読んでくださった皆さま、
どうか今のだいちくんのことも、温かく応援してあげてください。
→だいちくんママさんのInstagramはこちらです

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