はじめまして、グラスサンドアーティストの森山圭子です。
記念日や大切な方へのギフトの他、お誕生日から故人を偲ぶときまで、
日常のさまざまなシーンに寄り添うサンドアートをお届けします。
私の夢は、グラスサンドアート制作を通して
保護猫支援をはじめどうぶつたちの命や暮らしを守る活動に
日々の中で自然に関わりながら貢献することです。
子どもの頃からどうぶつが大好きでした。
すべての命は何ものにも代えがたい大切なものだという想いが
いつも心の中にありました。
大人になってから、この想いが決定的なものになるできごとがありました。
今の私の夢にもつながっているこのできごとは、あまりにもつらいものでした。
たった一人の妹を失った日

妹の命が危ない。
生存率は5%。
絶望的な声で父が伝えてきたのは、私が長男を出産した直後のことでした。
体調を崩して入院していた妹は、当時26歳。
彼女がまた次の誕生日を迎えると誰もが思っていたのに、連絡を受けてからたったの2週間で妹はこの世を去りました。
突然の死は、私の心に深い傷跡を残します。
生きていることはあたりまえではない。
誕生日を迎えられることはものすごく幸せなこと。
たった一人の妹を失ったあの日以来、私の心の中には常にこの想いがあります。
新しい生命の誕生

その後、私は二人の娘に恵まれ、子どもたちの成長を見守る喜びの中で少しずつ前を向けるようになりました。
三人の小さなわが子たちと手をつなぎ公園を散歩した時間は、私にとってかけがえのない宝ものでした。
一日一日を大切に過ごしたい。
ごくごく普通の生活を送る中で次第に、「妹の分まで生きていこう!」という思いが強くなっていきました。

時は流れ、あのとき私の腕の中にいた長男は、
妹が迎えることができなかった27歳という年齢になり、父親になりました。
新しい命の誕生。
妹が生きていればきっと、それはそれは喜んでくれたことでしょう。
生まれたばかりの孫を抱きしめながら、命の尊さと愛の大切さを実感しました。
生まれてきてくれて、ありがとう。
生きていてくれて、ありがとう。
グラスサンドアートとの出会い

三人の子育てを通じ、たくさんの素敵な出会いや心に残る経験をしました。
学生時代の友人たちが社会でキャリアアップしていく中、
「私はそれとは比べものにならないほど価値ある経験を積み上げている」という自信がありました。
ところが。
子どもたちみんなが巣立っていったとき、心にぽっかり穴が空いてしまったのです。
持っていたはずの自信は、音をたてて崩れ去りました。
自分の存在意義を見失い、なんとか自信を取り戻したいと模索し始めた私は、
あるひとつの挑戦をきっかけに、見たこともない「グラスサンドアート」というものに出会います。

カラフルな作品の数々に魅了され、サンドアート作家兼講師をされている先生(恩師)のブログの記事を時間を忘れて読んでいました。
先生のブログからは、誠実に生徒様と向き合う姿勢、自信を持って作品づくりをされている情熱がひしひしと伝わってきます。
読み進めるうちに心が大きく動かされ、
「私も先生のようになりたい!心に寄り添う作品を作りたい!」
という気持ちが高まり、グラスサンドアートの勉強を始めることにしたのです。
グラスサンドアートに夢中

初めてグラスサンドアートに挑戦した時の私は、砂をうまく重ねられず戸惑っていました。
何度も練習を重ね、ひとつひとつの課題に合格できた時の達成感・高揚感は今でも忘れられません。
しかし、文字やイラストなど一段上の技に挑戦すると、想像以上の難しさに直面。
先生に何度も質問し、アドバイスをいただきながら少しずつ上達していく過程は、階段を一段一段上るように楽しかったです。

特に印象に残っているのは、愛猫の「はな」と「たま」の存在。
サンドアート制作の練習に疲れた時、いつもそばで私を励まし、笑顔にしてくれました。
卒業作品では、そんな愛猫への想いを込めて、二匹の姿をグラスの中に描きました。
これは私にとって単なる作品ではなく、愛猫との絆を深め、新たな生き甲斐につながった大切な宝ものとなっています。
愛猫「たま」との突然の別れ

グラスサンドアートの認定アーティストになるという夢が叶い、未来への期待に胸を膨らませていた矢先、愛猫の「たま」が突然この世を去りました。
ほんの数日で、私の日常は一変。
大好きなたまの姿がない部屋を見渡し、私はただ泣くことしかできませんでした。
しかし、そんな中でも、はなとたまを描いた卒業作品を見る度に、温かい気持ちに包まれます。
まるで、今もそばにたまがいるような不思議な感覚。
ショップ名の「hanatama~はなたま~」は、そんな愛猫たちの名前からつけました。
心の架け橋となるグラスサンドアート

グラスサンドアートは、言葉では言い表せない想いを形にできる魔法のキャンバスのようです。
誕生日の喜び、故人を偲ぶ切なさ、どんな物語も色とりどりの砂で表現できます。
そこには、愛する家族との出会いや別れを何度も経験してきた私だからこその願いを込めています。
ぜひ、あなたの想いを聞かせてください。
あなただけの特別な物語を、砂の世界に刻んでみませんか。
大切な方への贈り物に。
自分へのご褒美に。
hanatamaのグラスサンドアートがあなたの心に寄り添い、
どうぶつたちの命を繋ぐ「心の架け橋」になれたら、
こんなにうれしいことはありません。
心をこめてお作りする作品を手に取っていただけるのを
楽しみにしています。
hanatama~はなたま~ 森山 圭子